すでに、店舗を経営されていたり、会社を経営していると必ずと言っていいほど「リスク」に直面します。また、これから、脱サラなどして店舗をを構えようと思い、将来を夢見て頑張ろうと思って前進していると、“あるところ”まで行くと途端に、踏み込まなかったら見えて来なかった「リスク」を感じるようになります。

では、どのようなことを「リスク」として反応してしまうのかということですが、まず思い浮かぶのが「資金」の問題です。当たり前ですが、事業を行うためには資金がないと何もすることができません。そのようなことは、すでに知っているはずなのに、必要以上に資金をどのように確保するのかを考えてしまい、不意のリスクに備えようと考えてしまうのです。

次に、スタッフや従業員などの問題です。給料などの人件費に対して、つまり「お金」に対してのリスクを感じるならまだいいと思います。今や、数十年前から始まった長かったデフレ時代と比べて、いくら高い給料を支払う、と言っても働く人材が少ない「人材獲得難」となっています。このような事実がるので、今後、商売を続ける側からすれば、人材に対してリスク認識は高まっていき、進化していくのではないかと、私は思っています。

 

リスクは問題ではない

商売に関わる多くの方は、主に上記で挙げたことを主に考えてしまい、今の自分には大きすぎる問題のように思えてしまう「リスク」として判断をしてしまうので、中々、リスクを取ってでも、前に進むという行動を取れない、のではないでしょうか。

しかし、すでに大きな会社になっている大企業の創業者たちは、自分が志している夢を持ち続け、立ちはだかってくる幾多の壁を超えているから、こうして世の中に残っていると思います。では、創業者の方々は全くリスクを取らないで、会社を大きくしたり世の中に必要とされる“もの”や“こと”を生み出していけたのか。という問いには、きっと次のように答えるでしょう。「リスクを取ったから今がある」この言葉はの裏には、どのようなことが秘められているのでしょうか。きっと、リスクと事前に分かった上で前に進んだ結果、少しずつ成功という成果に結びつき今の地位があるのだと、私は思っています。

すでに、会社を経営されたり商売をこれからされる方も、行動を起こしてみて、次のようなことはありませんでしたか。商売をすると心に決めて家族や友人に相談すると、『なんであなたがそんなリスクを背負ってまでやらなければならないの。』と反対されてしまう。そして、リスクに対して必要以上に敏感になってしまい「必要最低限のリスクで商売を始められないのか。」と考えるようになり、いつしか心に決めたスケールが徐々に小さくなっていき、いつしか商売をすることにはなったが、志したときと比べて、思い切った行動をとることはできずにいます。

「今の自分にできることを考えよう」と防衛本能が働いて、小さくまとまってしまうのが残念です。

まだ、何も商売を始めていないのあれば、そのようなことを言われたところで、本当の実感はないので、結局は「始めてみないと分からない」ということに気がつきます。すでに、商売をされている方で、身内や友人の反対を、そのまま聞き入れて、譲れるであろう部分だけは修正して、商売を始めた方はでどうでしょう。リスクと向き合い、商売を始めたことは素晴らしいとは思います。

しかし、実際にはリスクと呼べるようなことは、大きな視点で見るとほんの少しの出来事のように見えます。その結果。少しの成果しかでないことの方が多いです。これは、私が行っている飲食業界では、とても分かりやすく実例として出ています。一見。個人店の方が利益率が高いように見えますが、そのような、繁盛店を見つける方が難しいくらい厳しい世界です。実は何店舗も出店して、リスクの多いことにチャレンジしているお店の方が、結果的に成功する確率が上がっていると、私は思うのです。

 

1×1=1

この数式はなんだと思うでしょうか。もちろん、ただの掛け算を書いている訳ではありません。これは「リスクの数」です。仮にですが、あなたが数多くあるリスクを1つだけ行動をしたとしましょう。

そこで得られることは、1つのリスクに対しての成果です。では、このリスクの数が10個あるとしたらどうでしょう。リスクの数が10個あれば、10の行動をしていかなければ、成果には繋がりません。先ほどの式に当てはめるとこうなります。

「10×10=100」

誤解しないで欲しいのですが、リスクの成果が全てお金とは限りません。そうではなく、10個のリスクを背負うので、その中には金銭的な成功もあれば失敗もあります。つまり、10個あるリスク全てが「お金の絡む成功」ということではないのです。

だから、リスクを取って失敗をしても「それも立派な成果」だと、私は思うのです。それに、失敗とは自分が失敗したと思うから失敗であり、自分がこれは失敗だ、と思わなければ、それは失敗ではなくなります。なので、失敗は“大変貴重なデータ収集に役に立った程度”に考えたほうが、次に行動を起こす際に優位に進めることができるのです。それに世の中。何かのことに秀でた結果、を出している人に共通していることは、失敗の数の多さが挙げられます。

どのみち商売を始めているということ自体、失敗と隣り合わせです。どうせ失敗するなら、次につながる失敗をした方が、面白い画期的なアイデアが思いつくかもしれませんし、次こそはやるぞ!とモチベーションアップにもなりますし、前向きにリスクを捉えたほうがよくないでしょうか。

 

在庫というリスクとの戦い

私がいる飲食業界は、リスクという目線で見るとリスクだらけかもしれません。しかし、それは、あらかじめリスクの大きさを認識しないまま、営業を行っているからであり、事前に行おうとすることのリスクを知っていれば、対応次第で変えることができます。

すでにご存知のこととは思いますが、世間でよく話題に上がる、飲食業界のリスクに「食材の在庫」を抱えて営業することにある。このように噂されることが多いです。始めに結論を述べると、これを、私が提唱する新商売論の思考を元に再構築するとこうなります。

「食材の在庫を抱えなければならない」というのは、お客様をお店で待ち続けているから在庫ばかりが気になるのです。そうではなく、在庫を悪くなりづらい食材へのメニュー転換。例えば、寝かせてこそ旨みを発揮できる「お肉」などにするや、あらかじめ、真空パックになっているものを求めることで、このリスクをかなり軽減できます。

さらに、不要なメニューの一切をやめて必要のない在庫を削減することで、在庫を抱えても行動しやすいようなお店作りができます。そして、少しでも在庫を持たないようにお店側から、お客様へ広告などを使って集客することで、在庫問題も軽くなりますし、売上も上がっていくのではないでしょうか。

このように、不得手だとか業界では常識的に考えていることに対して、メスを入れていくと比較的見つけることができるのではないでしょうか。

リスクは積極的にとるべき

リスクと感じると、多くのライバルは尻込みをします。しかし、先ほどから述べているように、リスクをとらなければ成果を出すこともできません。もし、すでに商売をされているならば、成果が売上かもしれませんし、次に大きな事業に発展できるようなリスクかもしれません。何れにしても、商売をしていく上で、とても必要なことを得られるのはリスクということに、チャンスを見いだしている人だけが得られること、なのかもしれません。

つまり、商売を発展させたり、これから独立するのであれば、リスクを背負わなければ前には進むことはできないのです。

周りがそのリスクに対してリスクと思っているなら、あなたにとっては一千一遇の縁なのかもしれないのです。それを判断する際に、気をつけていただきたいことがあります。それは金銭的なリスクを負うとき、自分の本業や、核となる事業に差し支えのない範囲にして欲しいのです。

理由は、もし万が一、背負ったリスクが元で、本業や核となる事業までもが倒れてしまうと、資金的な余裕はなくなり資金の返すあてもなくなり、すべてを、そのリスクから生じた返済などに追われる生活になってしまうからです。

いずれにしても、リスクの大きさを測るとともに、1つのリスクと取るよりも、数多くのリスクを抱えていた方が「分散効果が大きい」と言えます。