世の中で大きな成功した人ほど臆病

なぜかよく分かりませんが、その場所で商売を自分で行うと決めて独立開業をしたのに、「この場所は良くない」など強く強調しようとします。確かに店舗商売は立地で殆ど決まると言われているので、場所のせいにするのは仕方ないのかもしれません。

それでは、私はどうかというと東京の恵比寿という場所は、全国にある都市の中ではかなりいい方だと思います。

しかし、この場所で商売をすることというのは、逆に返して考えてみると、あなたのお店や会社の周りよりも、確実にライバルが多い場所とも言えます。

 

まだ見ぬ未来へ進む恐怖と戦う

私の話はかなり現実的で、厳しく聞こえるように感じて申し訳ないのですが、周りの友人や知り合いが商売をして、その商売が成功をしているのを横で見て、「自分も商売を始めたい」と思うことは、ごく自然なことです。しかし、その友人や知り合いの成功している「今の姿」だけを見て、そのように思っていたら、これは大間違いだと私は思います。

理由は、成功の裏には、必ず数々の葛藤失敗があるからです。

例えば、ネットで起業をする方にこれは多いのですが、「自分はほとんど働いていない」「寝ているだけで」など、ネット上に書いてある言葉を鵜呑みにして、ネットで起業しようとする方がいます。でも、現実は9割以上の方が脱落しています。なぜかというと、この言葉を信じていることは、もちろんですが、もし、これがダメだったら、どうやって収入を得ていくのかを考えていないで、始めているからです。

『〇〇さんで成功したのだから、僕だってできるはずだ。』と思うのは勝手ですが、現実はそれほど甘くないことは、実際に行動してから分かります。

「その時」どのような受け取り方をするのかで、その後の運命が変わることが多いです。私の経験から述べると、得られた情報をもとに、次にどのような思考、そして行動をとるのかで、その商売の成功するかどうかが決まるように感じます。

キッカケは、友人や知り合いが何か商売を始めて、成功を横目で見たからかもしれません。それはあくまでもキッカケであり、本当に大事な試練はこれからなのです。

私が長年、従事している飲食店でも同じで、お店の経営が余りうまくいっていない方がいます。決まって上手くいっていない方は、上記で述べた、ネットで起業をしようとした方と同じように、友人や知り合いが成功をしている「今の部分」しか見ていないで、お店を開業をしていることが分かります。

あなたは飲食業界のことを、よくご存知だと思いますが、残念ながらこのような思考で、お客様が来店してくれるような甘い商売ではありません。理由は、同じような境遇でお店を開業をしたり、店舗展開をしている会社が多いことが挙げられます。

飲食店経営に学ぶ「緻密」経営

実は、私も今でこそ繁盛店になっていますが、開業当初は看板も表に出すのを忘れるくらい「お店を出せばお客様は勝手に来店する」と思っていた人の一人でした。

これで繁盛するのなら、日本中の飲食店全てが繁盛するのでは、といまでは思いますが、当時の私は、そのようなことすら見えず、ひたすら自分ができること、つまり料理作りだけ没頭していたんだと思います。

それから、店が傾き始めて自分に余裕がなくなってきて、気がついたことがありました。「もし、いま行っている作業がダメだったら、次は何があるのだろう。」お店を始めたときは脳天気に構えていたのが、店の経営が危うくなってきているのを肌で感じているので、もしこれがダメだったら次は何があるのか、を探すように変わっていきました。

もしかしてあなたも、何事も楽観的に考えてフワフワした気持ちで、『商売ができたらいいよね。』これに似たような考えがどこかにあって、商売を始めた方ではないでしょうか。しかし、現実を知れば知るほど、いままで思っていた「フワフワ経営」どころか、お客様が来店してくれるのかソワソワしたり、毎月末の支払いにオドオドすることの方が、多いと思いませんか。

少なくても、私は開業当時。浮わついた気持ちだったかもしれません。自分の気持ち自体が、風船のようにどこに飛んでいくのか分からないで、「商売のゴール」も見えないですし、繁盛店にもならないことに、途中から気がつくことができました。

今では、同じように風船を飛ばしても、軌道修正する中継地点や、もし風船が途中で、何かしらのアクシデントがあり割れてしまっても、再度、風船を準備して膨らませて飛ばす準備をするようにしています。

誤解をして欲しくはないので述べますが、私はあなたに、「針に穴を刺すような緻密なほど計算して商売」をした方がいいです。とは述べるつもりはありません。

しかし、前述したように、風船を飛ばしながらどこに飛んだらいいのか目的を決めて、そこに向かうために、あらかじめ出てくるであろう問題を先読みして、事前に対処する。

または違う手段を用意しておいた方がいいのではないのか、このように述べているだけです。

臆病なくらいに用意をしておき、もしそれでもダメだったら「異なる手段」を用いても、目的地にたどり着くことが必要なのではないでしょうかと、私は思っています。とは言っても、初めから臆病風に吹かれては何も行動ができないです。

だから、初めは楽しいことや成功したこと、つまりセルフイメージを作っておき、その上で、他の人から見たら「それは臆病すぎるのでは。」と言われるくらい、様々なことに対処できるような、アイデアを忍ばせてから挑んだ方が、成功する確率がグッと上がると、私は経験から感じるのです。